Cloudflare Workers 副業で動かす5本|無料枠と止め方

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この記事を書くために、AIに事実確認を手分けさせていた。Cloudflareの無料枠を調べる担当から、こういう報告が来た。

要注意: 無料プランのCronは5本/アカウントが上限。

Cron Triggers(クーロン・トリガー)は、「毎週火曜の21時」のように時刻を決めてプログラムを動かす仕組みだ。無料プランでは、1つのアカウントで5つまで。私の設定と突き合わせると、もう3つ使っていた。そのうち1つは、2か月前に終了を決めた献立アプリのものだった。

私が副業で作ったWorker(Cloudflareの上で動く小さなプログラム)は5本ある。請求は今も0円だ。この記事では、5本が何をしていて、無料枠のどこに余裕がなく、暴走や消し忘れをどう止めているかを書く。最後に、これから1本目を作る人に私ならどれを勧めるかを書く。

5本の中身と、時刻の枠の使い方

先に全体を出す。

何をするか 状態 時刻の枠
① SNSの下書きを火・金の21時にLINEへ届ける 稼働中 1つ
② Shopifyから売上データを取ってくる窓口 稼働中 なし
③ 公式LINEのAI問い合わせbot 10月4日に稼働開始 1つ
④ AI献立アプリ 8月16日に終了を決定。まだ消していない 1つ
⑤ 手書き帳票の写真をLINEで読み取る 未公開。手元での検証は完了 公開すると1つ

Cron Triggersの無料枠5つの使い方。①SNS下書き配信、③LINEのAI問い合わせbot、④終了を決めた献立アプリの3つが使用中。⑤帳票読み取りを公開すると4つ目、⑤に予定している月次まとめを足すと5つ目で上限に届く

コードはほぼ全部、Claude Codeに書かせた。私はコードを読まない(読まずにどう確かめているかはAIが書いたコードを読まない話に書いた)。

① SNSの下書きを、火曜と金曜の21時にLINEへ届ける

いちばん地味で、いちばん手がかからない1本だ。

月に1回、Claude Codeが下書きを10本ほどまとめて作り、Cloudflareの保存場所(KV)に貯めておく。Workerは火曜と金曜の21時に起きて、1本取り出し、私のLINEに送るだけ。動いている瞬間にAIは呼ばない。ストックが切れたら、LINEにアラートが来る。

投稿までは自動にしていない。届いた下書きは私が読んでから出す。AIの下書きに、私がしていない体験談が混ざっていたことがあるからだ。

② Shopifyの売上データを取ってくる窓口

日曜21時に、週の売上レポートがLINEに届く。その仕組みのうち、Shopifyからデータを取ってくる部分だけがWorkerだ。レポートを組み立てる本体は、手元のMacで動いている。

この1本は、保存場所もデータベースも時刻の枠も使っていない。呼ばれたときだけ起きて、データを返して終わる。

③ 公式LINEのAI問い合わせbot

お店の公式LINEに届いた質問に、Claude(Haiku 4.5)が返事をする。10月4日に動かし始めたばかりで、まだ実績と呼べる段階ではない。

アレルギーと原材料の質問は、AIに渡さずに私へ回す。値引きの約束は、AIが書いてもコードが送る前に差し止める。詳しくは公式LINEにAIの自動返信を付けた話に書いた。

④ 終了を決めた、AI献立アプリ

冷蔵庫の中身を撮ると献立を出す公開アプリだった。8月16日に終了を決めたが、まだ消していない(消さずに残している話)。

このアプリには、AIの利用料が1日500円を超えたらLINEで知らせる見張りを、毎時0分に動かす設定が入っている。Workerを消していないので、その設定も残っている。冒頭の「5つのうち3つ」の1つは、これだ。

⑤ 手書き帳票の写真を、LINEで読み取る

帳票の写真をLINEで送ると、AIが文字を読み取り、記入漏れや基準外の値を知らせる。まだ公開していない。

手元の検証で、重大なバグが2つ見つかった。1つは、「異常の有無」の欄を見ないまま「逸脱なし」と報告していたこと。もう1つは、選択欄に印刷された「無」の文字を記入された値として拾い、空欄を見逃していたこと。どちらも直した。それから、合否の判定は全部コード側でやり、AIには読み取りだけをさせる形にしている。

公開すると、毎朝8時50分の自己点検で時刻の枠を1つ使う。予定している月次のまとめを足すと、もう1つ使う。そこで5つ全部が埋まる。

無料枠の中身と、私の請求

請求は今も0円で、プランは無料のままだ。10月10日に公式のページで確かめた無料枠はこうなっている。

項目 無料の上限 数え方
Workerへのリクエスト 10万回 1日
1回あたりの処理時間(CPU) 10ミリ秒 1回ごと
Cron Triggers 5 アカウントごと
KV(文字の保存場所) 読み取り10万回、書き込み1,000回 1日
D1(データベース) 読み取り500万行、書き込み10万行 1日
R2(画像などの置き場) 保存10GB、書き込みなどの操作100万回 1か月

KVとD1の「1日」は、日本時間の朝9時(UTCの0時)で切り替わる。R2だけは月単位だ。上限を超えると、その操作はエラーになる。有料のWorkers Paidは月5ドルからある。

正確に言うと、この「5」をcronの設定の数で数えるのか、Workerの本数で数えるのかは、公式のページに書かれていない。今はどちらで数えても3だ。設定の数で数えるなら、⑤を公開して月次のまとめを足した時点で5に届く。

冒頭に書いたとおり、これに気づいたのは私ではなく、事実確認を任せたAIだ。上限に近いことに、私はそれまで気づいていなかった。

詰まったのは4か所

1. LINEのトークンを作り直したら、Workerの分も手で入れ直す。 WorkerはCloudflareの上で動いていて、手元のパソコンのファイルは読めない。だから、LINEの接続用の鍵(トークン)を作り直したら、Cloudflareに預けた分も手で更新する。忘れると、そのWorkerだけが黙って送れなくなる。

2. 時刻は世界標準時(UTC)で書く。 日本時間から9時間引く。①の「火曜と金曜の21時」は、設定では 0 12 * * TUE,FRI、つまり12時と書いてある。

3. 標準のアドレスに、アカウント名が入る。 Workerには最初から ◯◯.workers.dev というアドレスが付く。この◯◯の部分に、私の場合はメールアドレスの一部が入っていた。人に見せるものは独自ドメインで出し、標準のアドレスは設定で止められる。

4. 公開は、私が確認してから実行する。 コードはClaude Codeに書かせているが、公開(デプロイ)だけは、毎回私が確認してから実行する運用にしている。

暴走させない・止められるようにする

AIを呼ぶWorkerには、何かの拍子に呼び出しが止まらなくなり、請求が膨らむという危なさがある。Workers自体は0円でも、AIの利用料は使った量だけかかる。③が使うHaiku 4.5は、公式の料金で入力100万トークンあたり1ドル、出力100万トークンあたり5ドルだ。

回数の上限を、コードに書いておく

③には、次の上限を入れてある。

コードのコメントには「1回0.5円前後。300回で150円/日が上限」とある。これは作るときの見積もりで、実際の請求で確かめた数字ではない。

異常は、LINEに来るようにしておく

何が起きたら どのWorker 状態
下書きのストックが切れた ① 稼働中
Shopifyの版がずれた ② 稼働中
AIの利用料が1日500円を超えた ④ 設定は残っている
毎朝8時50分の自己点検で異常が出た ⑤ 作ってあるが未公開

②の「版のずれ」は説明が要る。Shopifyのデータの取り出し口には版があり、3か月ごとに新しい版が出て、1つの版は最低12か月使える。問題は、使える期間が切れた版を指定したときだ。Shopifyはエラーを返さず、そのとき使える一番古い版で黙って答える。そこで②は、Shopifyが返してきた版が指定とずれたら、LINEに警告が出るようにしてある。私は年に1回、版を上げることにしている。

判断は、AIに任せずコードで止める

③のアレルギーの質問は、AIが答えを考える前に、コードが人へ回す。AIに「アレルギーには答えないで」と頼むのではなく、そもそも渡さない。⑤の合否も同じで、AIには読ませるだけ、判定するのはコードだ。

畳む手順を、作るときに書いておく

④は、終了を決めて2か月たっても消していない。その間ずっと、④は時刻の枠を1つ持ったまま、毎時0分に起きている。

畳むときに気をつけることが1つある。AIの鍵(APIキー)だ。私はこの鍵を、全部の仕組みで1本を共有して使っている。④を畳むついでに鍵を無効にすると、日曜の売上レポートが何も言わずに止まる。消す順番を間違えると、関係のない仕組みが巻き込まれる。

畳む手順は、作るときに書いておくべきだった。

最初の1本は「届けるだけ」の型にする

ここからは記録ではなく、私の考えだ。

これから1本目を作るなら、私は①の型を勧める。決まった時刻に起きて、用意してあるものを届けるだけのWorkerだ。理由は3つある。

③のような、お客さんとAIが直接話す型は、3本目以降でいい。上限・人への引き継ぎ・差し止めを全部そろえて、やっと出せる種類のものだ。

迷ったら、3つ自分に聞けばいい。

  1. 毎回、人の手がかかっている作業か
  2. やる時刻が決まっているか
  3. 失敗したとき、自分以外の誰かに迷惑がかかるか

1と2が「はい」で3が「いいえ」なら、最初の1本に向いている。

ネットショップを始めるつもりなら、②の型も早めに役に立つ。私の店はShopifyで、売上データの取り出し口は、Worker1本で作れた(このリンクから無料体験を始めて有料プランを続けると、私に紹介料が入る。PR)。ブログをWordPressで書くつもりなら、サーバー選びの記事に書いたとおり、私はエックスサーバーのようなレンタルサーバーを勧める。

よくある質問

コードが書けなくても作れるか。 私はコードを読まず、Claude Code(Proプラン、月払いで月20ドル)に書かせて5本作った。ただし、上に書いた「詰まった4か所」はコードの外の話で、書かせるだけでは片付かない。

無料プランで副業に使ってよいか。 利用規約を確かめた範囲では、無料プランで商用利用を禁じる書き方は見つからなかった。ただ、「使ってよい」と明記した箇所も見つけられていない。気になるなら、Cloudflareの利用規約を自分で確認してほしい。

AIの利用料は月いくらかかるか。 手元にあるのは、③のコメントにある見積もり(1回0.5円前後、1日最大150円)だけだ。実測ではない。費用の全体は副業の固定費の記事にまとめた。

まとめ

5本作って、請求は0円。時刻で動かす枠は5つまでで、もう3つ使っている。そのうち1つは、もう使わないと決めた④が持っている。

最初の1本は、AIを呼ばずに決まった時刻に届けるだけのものにする。そして作ったその日に、消す手順を1行でいいから書いておく。

④は、この記事を書いている今も、毎時0分に起きている。


参考資料(確認日はすべて2026年10月10日)