2026年10月18日
Instagramリールの編集を自動にした。3か月で入れた動画は3本、投稿は1本。止まったのは撮るほうだった
リールの素材を入れるフォルダを開くと、ファイルの日付はこう並んでいた。
| 仕組みに入れた日 | 素材 |
|---|---|
| 7月4日 | 動画(16.7秒) |
| 7月6日 | 動画(90.2秒) |
| 7月18日 | 写真1枚 |
| 9月25日 | 動画(13.4秒) |
テスト用のファイルと、同じ映像を入れ直したぶんは除いてある。日付は撮った日ではなく、仕組みに入れた日だ。
7月7日から9月24日まで、新しい動画は1本も入っていない。9月25日のあとも、10月18日の今日まで入っていない。Instagramに投稿したリールは、7月の1本だけだ。
私は副業で海産物のネットショップを準備していて、リールの編集を自動にする仕組みを7月に作った。編集は自動で終わる。止まったのは撮るほうだった。店がまだ開いていないので、撮るものがない。
この記事に書くのは、仕組みの中身と設定値、任せきれなかった所、そして撮るものがないと何が起きたかだ。

自動でやっていること
私はリールを手で編集したことがない。最初からAI(Claude Code)に頼んで、仕組みを作ってもらった。撮影もスマホを手で持って撮るだけで、三脚も照明も使っていない。
動画を1本入れると、次の4つが順に走る。
| 工程 | 使っている道具 | 今の設定 |
|---|---|---|
| 1. 無音カット(音のない所を詰める) | auto-editor | 切った前後に0.3秒の余白を残す |
| 2. ノイズ除去 | ffmpeg | 強さ10(弱め) |
| 3. 縦型に変換 | ffmpeg | 1080×1920 |
| 4. 冒頭の文字(フック)を入れる | 文字を透明な画像にして重ねる | 64px、頭から1.5秒、フェード0.2秒 |
スマホからも使えるように、ブラウザで開く小さなアプリも作った。自分のMacで動かしている自分専用のもので、同じWi-Fiにつないだスマホから開く。動画を上げて、型を選んで、Claudeが出したフックの案3つから1つ選ぶと、上の4工程が走って完成品が見られる。
型は4つ決めてある。①料理の音と見た目で見せる型、②数字や意外な一言で止める型、③店の犬が主役の型、④解凍のやり方を比べる型だ。
自動にしなかったこと
設定ファイルの冒頭には「やり過ぎ厳禁」と書いてある。
効果音、ズームの連打、色とりどりの文字、0.3秒刻みのカット。海産物を誠実に売りたい店の動画には合わないので、この4つは最初から実装していない。
残した設定も、弱いほうに倒してある。
- 無音カットの余白は0.3秒。詰めすぎると、急かされている感じが出る
- ノイズ除去は弱め。強くすると、焼く音や調理の音まで痩せる。設定ファイルには「痩せたら8→6と下げる」と書いてある
- 途中に入れる文字は、2枚まで
任せきれなかったところ
アプリの台本は、映像を見ずに書かれていた
7月6日に入れた90秒の動画で、アプリが台本を作った。出てきたカット割りは1分30秒ぶんあって、「調理/解凍工程のカット(素材に調理シーンがあれば)」のように、その動画に映っているかどうか分からない場面を候補に並べていた。
台本ファイルの末尾に、理由が書いてある。
台本は商材名・素材メモから生成(映像そのものは未確認)
アプリが台本を書くときに渡しているのは、型・商品名・メモ・動画の長さの4つだけだ。この回は商品名とメモが空欄で、手がかりになったのは「犬が主役の型」と「約90秒」だけだった。中身を知らないまま長さに合わせて、1分30秒ぶんのカット割りが出てきたことになる。
9月の1本は、アプリを使わなかった
9月25日の動画は、鮭のパックを2つ撮ったものだ。天然の秋鮭と、刺身用の養殖サーモン。これはアプリに入れず、Claude Codeに直接頼んだ。
最初の台本には「解凍」「加熱用」の表示を映すカットがあった。確認したフレームには、その表示が映っていなかったので、その2カットは消えた。
ほかにも、自動の4工程には入っていない作業があった。
- 値段・バーコード・消費期限、売り場の店名・住所・電話の行に、モザイクをかけた。手ぶれでラベルが動くので、位置を追いかけて合わせている
- パックを入れ替える手の動きを切った
- 尺が足りない所は、止めずに逆再生で折り返した
- 部屋の雑音しか入っていなかったので、音は消した
13.4秒の動画が、8.4秒のリールになった。
決まった4工程は自動で回る。ただ、どの表示が映っているか、何を隠すか、どこを切るかは、映像を見ながら決める作業だった。アプリの4工程だけでは足りなかった。
止まったのは、撮るほうだった
3か月前、AIに任せている仕事の一覧を書いた。リール編集の行は、こうなっている。
| 業務 | 頻度 | 人間がやること |
|---|---|---|
| Instagramリールの編集(縦型変換・テロップ・無音カット) | 撮影のたび | スマホで素材を撮る |
私の仕事は、撮ることだけのはずだった。その「撮影のたび」が、ほとんど来なかった。
理由は単純で、撮るものがない。店はまだ開いていないので、撮りたい場面が生まれない。アプリで作った7月のリールは、全部、店のマスコットの犬が主役の型だった。
動画がない間に、作るリールのほうが形を変えた。
- 7月18日は、犬の写真1枚をゆっくりズームして11秒の動画にした(1.0倍→1.12倍)
- このほかに、動画素材を使わず画像や文字で作ったリールが3本ある
アプリで完成まで回した記録は、7月6日〜17日の間に4回ある。7月17日を最後に、記録はない。
ちなみに、完成したのに投稿していないリールもある。投稿が1本なのは、撮影の少なさだけでは説明できない。
これから自動化する人へ
リール編集を自動にしたい人には、仕組みを作る前に「撮れる場面が週に何回あるか」を数えてほしい。
私の場合、3か月で仕組みに入った動画は3本だった。
私はこれから、仕組みを作り直すつもりだ。動画が撮れない時期でも作れるように、写真や文字だけで作る方向に寄せる。まだ手は付けていない。
撮るものが毎日生まれるのは、店が開いて、商品が動き出してからだと思っている。店はShopifyで準備している(このリンクから申し込むと紹介料が入る。PR)。開店して素材が増えたら、この仕組みが本当に回るかを、続きとして書く。